国際中医師試験の試験対策

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国際中医師(国際中医相談専門員)の認定試験を2017年12月9日(土)、10日(日)に受験しました。

その際に困ったのが、受験に関する情報がほとんどなく、なにをどう勉強すれば良いのかわからなかったことでした。

そこで今回は、私が中医学を勉強した東京薬科大学の中国医学実践講座で指導していただいた対策と、自分で行った対策と試験までのスケジュールを書きとめておきたいと思います。

国際中医師(国際中医相談専門員)とは

国際中医師は、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が「中医師相当の知識を有する中医学の専門家」として認定した世界規模の国際資格です。

引用:中医学アカデミー

なお、国際中医師試験を受験するには、所定の学習内容を履修しておくことが必要になります。

私の場合、受験資格を得るために東京薬科大学の中医学実践講座を受講しました。
受験資格を得るまでにかかった通学期間と金額は下記のとおりです。

  • 中医学初級講座
    3カ月間、45360円
  • 中医学中級講座
    4カ月間、97200円
  • 中医学上級講座
    4カ月間、155520円

たしか、それぞれの講座が同時期に開講されているため、1年で集中してすべての講座を履修することができなかったです。

初級、中級、上級をすべて履修するために2年くらいかかったように記憶しています。

国際中医師試験の概要

【試験の日程】
試験は1年に1回で、2日間にわたって開催されます。
私が受験したときのスケジュールは下記の通り。

◇1日目
中医基礎理論(90分/100問/マークシート)

=小休憩=

中医診断学(90分/100問/マークシート)

=お昼休憩=

中薬学(90分/100問/マークシート)

◇2日目
方剤学(90分/100問/マークシート)

=小休憩=

中医臨床学(90分/100問/マークシート)

=お昼休憩=

弁証論治(90分/4問/記述問題)

【合格基準】
6科目とも60点以上。
※なお、とりこぼした科目は次回以降に持ち越せるようです(方剤学だけ60点に満たなかったときには、次の年に方剤学だけ受験して、合格点数に達すれば国際中医師の認定が下りるとのこと)。

【受験料】
私の年は15万円でした。
その年の為替レート、受験者数によって前後するとのことです。

国際中医師試験に使った参考書

  • 復習大綱
    国際中医師試験の過去問題集
  • 中医臨床のための中薬学(神戸中医学研究会)
    国際中医師試験の「中薬学」の勉強をするために、辞書的に使用
  • 中医臨床のための方剤学(神戸中医学研究会)
    国際中医師試験の「方剤学」の勉強をするために、辞書的に使用
  • 中医診断学ノート(著:内山恵子、東洋学術出版社)
    国際中医師試験の「中医基礎理論」の勉強をするために使用。頭の整理に役立ちました。

国際中医師試験までの学習スケジュール

講座からの国際中医師試験対策講座の案内が来たのは、試験日から100日前。そこから、月1回のペースで対策講座が開催されました。
なので、受験対策をしっかりするには最低でも3カ月は必要なのだと思われます。この間に復習大綱を最低3回は解くように指導されました。
(私はスタートが遅く、3週間で詰込みに近い感じでの準備となりました・・・)

◇2017年9月
国際中医師試験対策講座(全3回)開始
国際中医師試験対策講座1回目

◇2017年10月
国際中医師試験対策講座2回目

◇2017年11月
国際中医師試験対策講座3回目

◇2017年12月9日、10日
国際中医師試験

◇2018年1月12日頃
合格発表通知が封書にて届く

国際中医師試験の勉強法

試験会場の控室で「これすごい!」と思ったのは、過去問(復習大綱)をコピーして1問ずつ切り取り、単語カード風にするという方法。

復習大綱は各科目500問ずつ掲載されているのですが、例えば葛根湯に関する設問は固まって掲載されているんです。

だから、何回も繰り返していると、「次の問題の答えも葛根湯」と覚えてしまうんですよ・・・。
そして、覚えた気になっているけど、覚えていない状況に陥ってしまうんです。

その点、単語カード式の勉強法だとランダムに問題を解けるので、前後の問題の並びで暗記してしまうということはなくなります。しっかり暗記するために、とても良い方法だと思いました。